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認証は、シームレスでより安全なログイン体験をユーザーに提供します。技術の進歩に伴い、ユーザー名やパスワードなどの従来の認証方法は、フィッシングやキーロギングといったサイバー攻撃や、情報漏えいのリスクにさらされやすくなっています。 パスワードレス認証では、アプリケーションにアクセスするために、ユーザーがパスワードを覚えたり手動で入力したりする必要はありません。代わりに、有効期限付きのアクセスリンクやトークン、保存済みのパスキー、生体認証、またはソーシャルアカウントを利用するさまざまな認証方法を使用できます。 パスワードやその他の記憶に頼るコードへの依存をなくすことで、ユーザーにより便利なアプリケーションへのアクセス方法を提供できるだけでなく、盗まれたパスワードや脆弱なパスワードによるデータ侵害の可能性も低減できます。 Auth0 は現在、次のパスワードレス認証の方法をサポートしています。 これらの方法はいずれも、ユーザーにそれぞれ異なるパスワードレスのログイン体験を提供します。どの方法がニーズに適しているかを詳しく知るには、以下のセクションを確認してください。

パスワードレス接続とパスワードレス認証

パスワードレス接続は、データベース接続、ソーシャル接続、エンタープライズ接続とは異なる独立した接続タイプです。パスワードレス接続は、特に次の用途で使用されます。 Auth0 のユーザーデータベースまたはソーシャルプロバイダーのユーザーが同じメールアドレスを使用していても、パスワードレス接続に関連付けられたアイデンティティは別のものです。アカウントリンクを使用すると、パスワードレス接続のアイデンティティを他の接続のアイデンティティに関連付けることができます。
Auth0 Dashboard からパスワードレスユーザーを作成することはできません。サインアップが無効になっている場合は、Management API から直接作成してください。Connection フィールドには、メールアドレスを使用するパスワードレスユーザーには email を、携帯電話番号を使用するパスワードレスユーザーには SMS を指定します。

ソーシャルログイン

ソーシャルログインは、Google や Facebook などのソーシャルにある既存の資格情報を使って、ユーザーがアプリケーションにログインできる認証方法です。ソーシャルの資格情報はブラウザーやデバイスに保存されていることが多いため、ソーシャルログインでは、アプリケーション上での手動操作を最小限に抑えたシームレスなユーザー体験を提供できます。 ソーシャルログインの一般的なワークフローは次のとおりです。
  1. ユーザーがアプリケーションのログイン画面にアクセスし、[provider] で続行 オプションを選択します。
  2. ユーザーは、選択したプロバイダーのプロンプトに従って、既存のソーシャル資格情報で認証します。
  3. ユーザーはアプリケーションにリダイレクトされ、ログインプロセスを完了します。
Web ベースのアプリケーションでは、Auth0 は複数のソーシャルアイデンティティプロバイダーを標準でサポートしています。サポート対象のプロバイダーの一覧は、Auth0 Marketplace の Social Login セクションをご覧ください。特定のプロバイダーが利用できない場合は、カスタムソーシャルログイン接続を設定することもできます。 ネイティブアプリケーションでは、Auth0 は一部のプロバイダーでソーシャルログインをサポートしています。 これらのアプリケーションでは、Auth0 はソーシャル接続のトークン交換をサポートしており、Web リダイレクトなしで認証できます。

パスキー

パスキーは、FIDO® W3C Web Authentication (WebAuthn) および Client to Authenticator Protocol (CTAP) の仕様に基づく、従来の認証要素に代わるフィッシング耐性の高い認証手段です。 Auth0 は、データベース接続の認証方法としてパスキーをサポートしており、次の 2 つの実装方法を提供しています。 パスキーでは資格情報をデバイス間で同期できるため、単一デバイスの認証方法に伴う煩わしさを軽減できます。クロスデバイス認証により、ユーザーは使用する各デバイスで再登録する必要がなくなります。 Web ベースのアプリケーションにおけるパスキーのワークフロー例は、次のとおりです。
  1. ユーザーがアプリケーションの Universal Login ページにアクセスし、メールアドレスを入力します。
  2. 次にユーザーは、パスキーを作成するか、従来の認証を続けるかを選択できます。
  3. ユーザーが Create a new passkey を選択すると、ブラウザーのパスキーフローが開始し、生体認証などのデバイスの資格情報で認証するよう求められます。
  4. ローカル認証が完了すると、パスキーはユーザーのデバイスに保存され、パスキープロバイダー (iCloud や Google など) と同期されます。
このプロセスが完了すると、以降はアプリケーションへのログイン時に保存済みのパスキーで認証できます。

SMSベースのパスワードレス認証

SMSベースのパスワードレス認証では、ワンタイムパスワード (OTP) と呼ばれる使い捨てコードを使って、ユーザーがアプリケーションにアクセスできます。この実装では、OTP は SMS でユーザーの電話番号に送信されます。 SMS ベースの OTP の一般的なワークフローは次のとおりです。
  1. ユーザーがアプリケーションのログイン画面を開き、電話番号を入力します。
  2. Auth0 が SMS でユーザーに OTP を送信します。
  3. ユーザーはコードをコピーして、ログイン画面に戻ります。
  4. ユーザーは所定の入力欄にコードを入力し、アプリケーションにログインします。
ログインタイプごとの SMS ベースのパスワードレス認証の設定方法について詳しくは、以下のリソースを参照してください。
この種類のパスワードレス認証は現在、テナント内で、他のデータベース、ソーシャル、エンタープライズ接続とは別の、固有の接続タイプとして扱われます。ユーザーがこの方法で認証されると、そのユーザーのプロファイルは、Auth0 を IDプロバイダー (IdP) とするパスワードレス接続上に作成されます。ユーザーが毎回同じメールアドレスまたは電話番号でログインするとは限らないため、Auth0 のデータストア内に複数のユーザープロファイルが作成されることがあります。重複が作成された場合は、アカウントリンクを行うことで、複数のユーザープロファイルを関連付けることができます。状況によっては、この種類のパスワードレス接続を通じて作成されたユーザープロファイルが、エンタープライズやソーシャルなど別の種類の接続に関連付けられたプロファイルと、識別子 (メールアドレスや電話番号など) を共有することがあります。その場合は、アカウントリンクを使用して、パスワードレスのプロファイルを他の接続のアイデンティティに関連付けることができます。

メールベースのパスワードレス認証

メールベースのパスワードレス認証には、次の2つの方法があります。
この種類のパスワードレス認証は現在、テナント内で、他のデータベース、ソーシャル、エンタープライズ接続とは別の固有の接続タイプとして扱われます。ユーザーがこの方法で認証されると、そのプロファイルは、Auth0 を IDプロバイダー (IdP) とするパスワードレス接続上に作成されます。ユーザーが毎回同じメールアドレスまたは電話番号でログインするとは限らないため、Auth0 のデータストアに複数のユーザープロファイルが作成されることがあります。重複が作成された場合は、アカウントをリンクすることで、複数のユーザープロファイルを関連付けることができます。状況によっては、この種類のパスワードレス接続を通じて作成されたユーザープロファイルが、エンタープライズやソーシャルなど、別の種類の接続に関連付けられたプロファイルと同じ識別子 (メールアドレスや電話番号など) を持つことがあります。この場合は、アカウントリンクを使用して、パスワードレスのプロファイルを他の接続のアイデンティティに関連付けることができます。

ワンタイムパスワード

このパスワードレス認証方式では、ユーザーはワンタイムパスワード (OTP) と呼ばれる使い捨てコードを使ってアプリケーションにアクセスできます。この実装では、OTP はユーザーのメールアドレスに送信されます。 メールベースの OTP の一般的なワークフローは次のとおりです。
  1. ユーザーがアプリケーションのログイン画面にアクセスし、メールアドレスを入力します。
  2. Auth0 がユーザーのメールアドレスに OTP を送信します。
  3. ユーザーはコードをコピーして、ログイン画面に戻ります。
  4. ユーザーは所定の欄にコードを入力し、アプリケーションにログインします。
各種ログイン方式でメールベースのパスワードレス認証を設定する方法について詳しくは、以下のリソースを参照してください。 マジックリンクは、メールで送信されたリンクを通じてユーザーがアプリケーションにアクセスできるようにする、パスワードレス認証の方法です。ユーザーが一定時間内にそのリンクにアクセスしなかった場合、そのリンクは無効になります。 マジックリンクの一般的な流れは次のとおりです。
  1. ユーザーがアプリケーションのログイン画面にアクセスし、メールアドレスを入力します。
  2. Auth0 が、入力されたメールアドレス宛てにマジックリンクを送信します。
  3. ユーザーがメール内のマジックリンクを選択すると、自動的にアプリケーションにログインします。
マジックリンクを実装できるのは、クラシックログインのみです。詳しくは、以下のリソースを参照してください。

生体認証 (WebAuthn)

生体認証は、個人の身体的特徴を用いて本人確認を行い、アプリケーションへのアクセスを許可するパスワードレス認証の一種です。Auth0 は現在、指紋スキャンと顔認識による生体認証をサポートしています。
Auth0 は現在もレガシーな Identifier First with Biometrics 認証方法をサポートしていますが、代わりに パスキーベースの認証 を使用することを強く推奨します。
アプリケーションに生体認証を実装するには、次の設定が必要です。 実装すると、ユーザーは従来の資格情報を使ってアプリケーションにログインした後、自分のデバイスを生体認証に登録するかどうかを選択できます。生体認証に登録するには、モバイルスマートデバイスなど、生体認証機能を備えたデバイスを使用している必要があります。 生体認証の一般的なワークフローは次のとおりです。
  1. ユーザーがアプリケーションの Universal Login ページにアクセスし、メールアドレスを入力します。
  2. ユーザーはまず従来の資格情報で認証を行います。その後、デバイスを生体認証に登録するよう求められます。
  3. ユーザーが登録を選択した場合は、デバイスのプロンプトに従って生体認証の設定を完了します。
デバイスの登録後は、以降アプリケーションにログインする際の主要な認証方法として生体認証を使用できます。 生体認証の詳細については、パスワードレス認証用に WebAuthn with Device Biometrics を構成する を参照してください。